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僕はbridge創業までの10年間コンサルタントとして、デザインファームにいました。
ペルソナやエスノグラフィーといった先進の技法を学び、デザイン思考の専門家として様々な業界の新規事業、サービス開発のプロジェクトに携わりました。
しかし一方で、プロジェクトはそのすべてがうまくいく訳ではなく、着想がズレて機会を見出せなかったことや、ユーザーにソリューションが支持されず消滅したこと、それ以前に事業の可能性を上層部と共有できずに実行の承認が得られないということを数多く経験しました。
大企業は客観的な数値にもとづいた最適な意思決定、合理的な判断の連続の上になり立っています。
そうでなければ、何万人もの従業員・ステークホルダーを支える大企業にはなりえません。
ですが、企業が非連続な成長を求めるとき、そのセオリーが阻害要因になることがあります。
これまで培った業界の慣習や、過去の成功体験、勝ちパターンが通用しないどころか、それ自体がバイアスとなってイノベーションの芽を摘んでしまう。
僕はそこに違和感を感じるようになり、1つの疑問を持ちました。
「どのようにすれば、大企業の中で全く新しい事業の成功確率をあげることができるだろうか?」
新規事業が生まれる仕組みの探求に興味をもった僕は、リソースやアセットを持たずに強い使命感でさまざまな問題を乗り越えるアントレプレナーのやり方にそのヒントがあるのではないかと考えるようになりました。
そして、彼らのプロセスや考え方・行動原則を学ぶ中で、そのアプローチを企業の事業創出活動に導入することに意味を見出し、bridgeを創業します。
曖昧で複雑、不確実な今の時代、新規事業は方法論やフレームワークを超えて、失敗を前提に素早く学習していく組織の在り方が求められています。
そしてそれにはメンバー自らが顧客の課題にどっぷり浸って解決策を考案し、試作通じて顧客からフィードバックを得ながらプランを修正していく実践知が欠かせません。
世界を席巻するスタートアップのTry&Learnの方法論と、これまで企業が培った事業成長のセオリー、その両方を知るからこそ貢献できることがあると思います。
両方のマインドをつなぎ、そこを行き来きさせることでブレイクスルーを生み出す。
そのことにbridgeは挑戦していきます。