CASE STUDY
課題
bridgeがしたこと
成果
MIJS(Made In Japan Software & Service)コンソーシアムとは、日本の有力ソフトウェアベンダーによる業界団体。新たなイノベーションを生み出すべく、ビジネスを発掘し連携し支援するビジネスプラットフォームとして、日本型シリコンバレー「JAPAN Tech Valleyプロジェクト」などの取り組みを行っています。
今回bridgeは、MIJS会員企業5社合同の事業開発オンラインプロジェクトをサポート。事業づくりに求められるマインドセット研修や、リーンスタートアップの考え方をベースにしたワークショップ、検証活動の個別メンタリングなど完全リモート環境で事業仮説検証活動をサポートしました。
(参加企業)
JBアドバンスト・テクノロジー株式会社/ウイングアーク1st株式会社/株式会社エイジア/株式会社システムインテグレータ/株式会社NTTデータ イントラマート
株式会社エイジア
経営企画室 マネージャー
藤田 雅志さん
経営コンサルティング会社、人材サービス会社を経て、2013年にSNSを活用したデジタルマーケティング会社に入社。大手広告代理店と共にクライアントのマーケティング活動を支援した後、エイジア入社。現在、自社の経営企画、マーケティング、アライアンス、新サービス企画開発等を担当している。
株式会社NTTデータ イントラマート
デジタルビジネス推進室
七島泰介さん
NTTデータ イントラマートに営業職として入社後、クラウドサービスの企画、海外ビジネスを経験。現在、デジタルビジネス推進室にてデジタルテクノロジー関連の概念検証、協創活動、アライアンス業務に従事。2020年4月よりMIJS営業マーケティング委員会運営メンバーに参画。
本プロジェクトがきっかけとなり、2020年12月より株式会社bridgeに参画。
藤田雅志さん(以下、藤):もともとMIJSの営業・マーケティング委員会は、毎月一回勉強会と懇親会を行っていました。
勉強会のテーマは、独自に設定している営業・マーケティングのプロセスに応じたもので、面白く勉強になるものなのですが、ただ聞いているだけでアウトプットがなかったんです。
それではつまらないなと感じていたので、自分が委員長になった今年4月からは、今までと違った取り組みができないかなと考えていました。
そこで、一番はじめのフェーズである製品企画で、しっかりアウトプットを出せる取り組みをやりたいというのが今回だったんですよ。
七島泰介さん(以下、七):MIJSでの運営メンバーとしての活動は私も4月から開始しました。
その頃BtoB企業でのデザインシンキング適用事例が知りたくて参加したワークショップが、bridgeとの最初の出会いでした。そこから、bridgeさんのお話を聞く中で、自社や自分が関わるコミュニティでも何か一緒にできないかな、どこかでやってみたいなと思うようになりました。そこで藤田さんに話をしたら「面白そうだね」と意気投合したんです。
藤:やはり製品企画というテーマに対して、役員にプレゼンができるレベルでアウトプットを出せたのが非常に良かったと思います。
参加チームの中には、中間発表の時点で「大丈夫かな?」と心配していたチームもありましたが、最後はちゃんと仕上げていて。一つの企画を出し切るところまでできたのは、学ぶという意味でも大事だと思うので、それはとても良かったと思いましたね。
ちょうど先日、参加者の一人が社内の会議で、営業部長や開発部長に自分の企画をプレゼンし、OKをもらい進めていくことが決まりました。もちろん今後、現場の協力を募る段階ではハードルもありますが、企画をまず作れたということがイノベーションにつながるきっかけになりましたね。
七:複数の会社とやったからこそ外的な刺激を受けたことも良かったんじゃないかと思います。他のチームがどこまでやっているのか知ることで自分の企画の完成度を客観的に評価できたり、あるいは立場の違う視点からのコメントやプレゼンを聞いて刺激をもらったりといった副次的な成果がありましたね。
藤:そうですね。創業者や社内起業家を招いたイノベーターズセッションも、社内のコンテストと違ってMIJSだからこそできたコンテンツになりました。
藤:一般的に業界団体の理事間の交流はあまりないイメージですが、MIJSではフランクに日々やりとりしているので、イノベーターズセッションもユニークでパンチの効いた経営者、リーダーの方々に登壇いただけたと思います(笑)
bridge大長(以下、大):登壇してくださった皆さんそれぞれに独特のパワーがありましたね。すでに会社も大きくなっていて、創業当初のエピソードを話す機会はこれまであまり無かったのかもしれませんが、聞いてみると色々なストーリーが出てきて面白かったです。
何か大事なものを思い出したって感じがしました。
藤:自社のメンバーはインタビューをもっとやりたかったと言っていましたね。
プログラム中では8人にインタビューしていましたが、話を聞く度に、もっと色々と聞いてみたいことが出てきたようです。それを言い出したら取り組みの中ではやりきれないと思うので、自分たちでやってもらうのでいいと思うんですけどね。でもそういう自発的な声が出てきたというのは良かったですよね。
七:一方で、インタビューの重要性は伝えていたものの、あまり積極的に実施できていないチームもありました。対象が見つからない、どう聞いてよいかわからないという悩みに対し、外部のインタビュー講座の活用や、プログラム開始時に外部のインタビューマッチングサービスのチケットを二枚ずつ配ってしまうなど、改善の余地があるなと感じています。
藤:Biz Makeについては、数あるテンプレートの中で、今回はリーンキャンバスとペルソナのテンプレートを使いましたが、もっと使いこなして行きたいですね。リモート環境の中でアイデア創発をすすめていくために、フレームワークを使って共通の視点、思考を持つことの重要性をあらためて感じました。
また、今回はオンラインでの開催だったので、北海道やタイに住むメンバーも参加することができました。場所を超えてコラボレーションできるのもオンラインならではの良さですね。
七:あと、最後に参加者から「もっと交流したかったですね」という声がありました。オンラインでやるからこその、横の繋がりの作り方が難しくて。各社の横の繋がりを作っていけるチームビルディング、ファシリテートはもう一工夫するとさらに良くなるかな、という印象です。
例えば、チーム毎に行っていたメンタリングを、bridgeメンバーだけではなく他社のメンバーにも入ってもらったり、チーム対チームでの壁打ちにランダムでbridgeメンバーに入ってもらうといった機会を作ってみても面白そうですね。
大:なるほど!これは面白い、ナイスアイデアだと思いますね。
自分たちの会社だと知りすぎていて言いづらいことも、外部からならフィードバックできる。それが複数の会社でやる良さだと思います。
bridgeの視点だけの壁打ちで、先生と生徒のような構造になってしまうと全然面白くなくなってしまうので、むしろそういう構図にならないようにどう立てつけるかは次回のテーマですね。
藤:まずは、今回のプログラムをバージョンアップして、次年度もやっていきたいなと思います。
もう一つは、今回のプログラムを小学校とすると、中学校をやってみたいですね。企画した製品を世に出して、ちゃんとビジネスになったところまでを追跡してみたいし、支援できる内容があれば支援していきたいと思っています。
七:最初は個人的に「なんか楽しそう、面白そう」と思ったところから、まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったですね(笑)
プログラムに参加して、今回学んだプロセスやメソッド、方法論を自社やお客様企業、MIJS会員企業など広く伝えていきたいと思うようになり、bridgeに複業として参加することになりました。引き続きよろしくお願いします!
大:七島さんの目線で、今回のプログラムをさらに磨いてもらい、それをMIJSに還元できたら面白いですよね。参加者と運営側のどちらの事情も課題もわかっているからこそ、もっと良くするための発想が出てきそうですね。
本日はありがとうございました。
bridgeでは企業内新規事業のプロセスに応じた様々なプログラムを提供しています。マインド醸成から、実践的なスキルを身につけるワークショップまで、オンライン/オフラインを問わず、組織に最適なプログラムをご提案します。ぜひ一度、ご相談ください。
※1 BizMakeとは
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